棗坂(なつめざか)猫物語

猫目線の長編小説

2022-03-05から1日間の記事一覧

8章

8章 翌朝階段を降りるカオルの足音で目覚めたら、私はいつものようにカオルに挨拶をした。(おはよー。おはよー。ごはんまだー?)「おはよう、ケイト。よく眠れた?」 毎朝、この瞬間だけはかろうじて会話が成立。 カオルは私のお皿に朝食のカリカリを入れて…